3行まとめ
- FOMC(エフ・オー・エム・シー)は、米国の金利を決める会議です。年8回、約6週間ごとに開かれます。
- 次回は10月27〜28日で、結果は日本時間10月29日(木)の午前3時に出ます。9月に約3年ぶりの利上げがあり、金利は3.75〜4.00%です。
- 結果しだいで、米国株・ドル円・オルカンなどが大きく動くことがあります。大事なのは「予想とのちがい」です。
この記事でわかること
- FOMCとは何か、FRBとのちがい
- 2026年・2027年の日程と、日本時間の発表時刻
- 利上げすると株価やドル円はどうなるか
- 9月の利上げの中身と、次回の注目点
- 結果はどこで見られるか
1. FOMCとは?「米国の金利を決める会議」
FOMCは「Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)」の略です。読み方は「エフ・オー・エム・シー」です。
米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が開く会議で、米国の政策金利を決めます。日本でいえば、日本銀行の「金融政策決定会合」にあたります(日銀の金融政策決定会合とは?)。
米国は世界でいちばん大きな経済の国です。そのためFOMCの決定は、日本をふくむ世界中の株価や為替に影響します。
FRBとFOMCのちがい
FRBは「組織」、FOMCはその組織が開く「会議」です。会社にたとえると、FRBが会社で、FOMCが大事なことを決める役員会のようなものです。
だれが決めるのか
FRBの理事7人と、全米12地区の連銀総裁12人が参加します。投票できるのは12人(理事7人+総裁5人)で、多数決で決めます。議長はFRB議長で、2026年はウォーシュ氏です。
何を決めるのか
- 政策金利:銀行どうしがお金を貸し借りするときの金利(FF金利)の目標です。米国のあらゆる金利の土台になります。
- お金の量:国債などを買って市場にお金を流すか、減らしてお金を引き上げるかです。
2. 日程と発表時刻(日本時間)
FOMCは2日間開かれます。結果は2日目の米国東部時間の午後2時に出ます。日本時間では、次の日の早朝です。
| 開催日(米国) | 結果(日本時間) | 経済見通し |
|---|---|---|
| 2026年9月15〜16日 | 9月17日 午前3時 | あり |
| 10月27〜28日(次回) | 10月29日 午前3時 | なし |
| 12月8〜9日 | 12月10日 午前4時 | あり |
| 2027年1月26〜27日 | 1月28日 午前4時 | なし |
| 3月16〜17日 | 3月18日 午前3時 | あり |
| 4月27〜28日 | 4月29日 午前3時 | なし |
| 6月8〜9日 | 6月10日 午前3時 | あり |
| 7月27〜28日 | 7月29日 午前3時 | なし |
| 9月14〜15日 | 9月16日 午前3時 | あり |
| 10月26〜27日 | 10月28日 午前3時 | なし |
| 12月7〜8日 | 12月9日 午前4時 | あり |
米国の夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜)は午前3時、冬時間は午前4時です。議長の記者会見は、その30分後から始まります。2027年の日程は、FRBが2025年9月に公表した予定です。
「経済見通し:あり」の回は特に注目されます。メンバーそれぞれの金利の予想を点で示した図(ドット・プロット)も出るからです。
3. 利上げするとどうなる?株価とドル円が動く理由
株価:下がりやすい
金利が上がると、会社はお金を借りにくくなり、もうけが伸びにくくなります。また、預金や国債の利回りが上がるので、値動きのある株を持つ魅力が下がります。特に、将来の成長を期待されているハイテク株が影響を受けやすいです。
逆に、利下げや「この先は下げそう」という見通しは、株価の追い風になりやすいです。
ドル円:円安になりやすい
米国の金利が上がると、金利の高いドルでお金を持ちたい人が増えます。ドルが買われるので、円安・ドル高に動きやすくなります。
大事なのは「予想とのちがい」
市場は、結果を前もって予想して動いています。予想どおりの利上げなら、大きく動かないこともあります。予想より利上げに前向き(タカ派)か、慎重(ハト派)かで動くことが多いです。
4. 2026年9月:約3年ぶりの利上げ
9月のFOMCでは、政策金利を0.25%上げて3.75〜4.00%にしました。12人全員の賛成で、市場の予想どおりでした。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 決定 | 0.25%の利上げ(3.75〜4.00%) |
| 投票 | 12対0(前回7月は3人が利上げを主張して反対) |
| 理由 | 高いままの物価の上がり方を、目標の2%に早く戻すため |
| ドット・プロット | 2026年中にもう1回の利上げ、2027年は据え置きの見通し(中央値) |
発表の直後、ドル円は155円台前半から一時154円台に下がりました。その後すぐに戻り、会見中には155円台後半まで上がっています。発表直後は、値動きが荒くなりやすいとわかります。
5. 次回(10月27〜28日)の注目点
- もう1回利上げするか:9月の見通しでは、年内にもう1回が中心でした。10月か12月か、見送るかが焦点です。
- 声明と会見の言葉:この先の利上げに前向きか、慎重かが材料になります。
- 10月は経済見通しが出ない回:ドット・プロットが新しくなるのは12月です。
翌週の11月3日には米中間選挙もあります(米中間選挙2026と株価)。
6. 結果はどこで見られる?
- FRBの公式サイト:声明文(英語)が、発表時刻ちょうどに出ます。
- ニュースサイト・証券会社のニュース:日本語の速報が数分以内に出ることが多いです。
夜中に起きて見る必要はありません。長く積み立てている人なら、朝にニュースで結果を確かめれば十分です。
7. 日本の個人投資家への影響
- オルカン・S&P500:米国株とドル円の両方の影響を受けます。利上げで米国株が下がっても、円安が進めば、円で見た下がり方は小さくなることがあります(円安・円高でオルカンはどうなる?)。
- 日本株:米国株につられやすいです。円安は輸出の会社に追い風、円高は向かい風になりやすいです。
- 短期の値動きにふり回されない:発表直後は、数分で大きく上下することがあります。長期の積立なら、1回の会議で方針を変える必要はないと考えるのが一般的です。
当サイトの整理:12月のFOMCまでに出る主な指標
12月8〜9日のFOMCで、もう1回利上げがあるかを考える材料です(日本時間)。
| 日付 | 指標 | ポイント |
|---|---|---|
| 10月29日(木)午前3時 | 10月のFOMCの結果 | 12月の利上げへの姿勢を確かめる |
| 11月6日(金)22時30分 | 米雇用統計(10月分) | 強ければ利上げの見方が強まりやすい |
| 11月10日(火)22時30分 | 米CPI(10月分) | 12月のFOMC前の最後のCPI |
| 12月4日(金)22時30分 | 米雇用統計(11月分) | FOMC直前の雇用のデータ |
11月分のCPIは12月10日の発表で、FOMCの結果のあとです。つまり、12月の判断に使われる物価のデータは、11月10日発表の10月分が最後です。指標の見方は米雇用統計とは?とCPIとは?で説明しています。
よくある質問
FOMCの結果は日本時間の何時に出ますか?
会議2日目の次の日の早朝です。米国の夏時間は午前3時、冬時間は午前4時です。議長の会見は、その30分後から始まります。
FOMCとFRBのちがいは何ですか?
FRBは米国の中央銀行にあたる組織で、FOMCはFRBが金利を決めるために開く会議です。
FOMCは年に何回開かれますか?
年8回、約6週間ごとです。2026年の残りは10月27〜28日と12月8〜9日です。
関連記事:米雇用統計とは?/CPIとは?/日銀の金融政策決定会合とは?
出典
- FRB:2027年のFOMC開催予定(2025年9月5日)
- FRB:Meeting calendars and information
- ピクテ・ジャパン:タカ派色強まった9月のFOMCと今後の展望(2026年9月17日)
- OANDA証券:9月FOMCは約3年ぶりの0.25%利上げを全会一致で決定
- OANDA証券:FOMCとは|開催日程や今後の見通し
この記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。投資の判断はご自身でお願いします。(免責事項)

