つみたて投資枠と成長投資枠の違い|どっちを優先するか解説

つみたて投資枠と成長投資枠|上限・使い分け・併用をわかりやすく

3行まとめ

  • 新NISAにはつみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)があり、両方使えば年360万円まで税金なしで投資できます。
  • つみたて投資枠で買えるのは長期向けの投資信託だけ。成長投資枠なら個別株やETFも買えます。
  • 迷ったら、まずつみたて投資枠から。一生の枠1,800万円を使い切るには、つみたて投資枠を最低600万円使う必要があるためです。

この記事でわかること

  • 2つの枠の違い(上限・買えるもの・買い方)
  • どっちを優先する?どっちから埋める?
  • 同じ投資信託を両方の枠で買えるか
  • 一生の枠1,800万円と「枠の復活」
  • 2027年からの変更(子ども)と注意点

1. ひと目でわかる比較表

つみたて投資枠 成長投資枠
1年の上限 120万円 240万円
両方使える? 使える(1年で合計360万円まで)
一生の上限 合計1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
税金がかからない期間 ずっと(無期限)
買えるもの 長期の積立に向いた投資信託 個別株・ETF・投資信託など
買い方 積立だけ 一度に買っても、積立でもOK

使えるのは、日本に住んでいて、その年の1月1日に18歳以上の人です(1人1口座)。金融庁のNISA特設サイトの内容を、2026年10月時点でまとめました。

2. つみたて投資枠:毎月コツコツ買うための枠

1年に120万円(毎月なら10万円)まで投資できます。買い方は積立だけです。

買えるのは、金融庁の基準を満たした投資信託だけです。手数料が低いことや、毎月分配型でないことが条件です。オルカンやS&P500の代表的な投資信託も入っています。

3. 成長投資枠:個別株やETFも買える枠

1年に240万円まで投資できます。一度にまとめて買っても、積立にしてもかまいません。

日本や米国の個別株、ETF(株と同じように売り買いできる投資信託)も買えます。ただし、毎月分配型の投資信託や、上場廃止が決まった(またはそのおそれがある)株などは買えません。

一生で使えるのは、1,800万円のうち1,200万円までです。

4. どっちを優先する?どっちから埋める?

投資信託の積立をするなら、まずつみたて投資枠から使うのが基本です。理由は2つあります。

  • 一生の枠を使い切れなくなる:成長投資枠は1,200万円までです。1,800万円を全部使うには、つみたて投資枠で最低600万円を使う必要があります。
  • 同じ投資信託なら、どちらで買っても中身は同じ:オルカンやS&P500は、どちらの枠でも買えます。それなら、投資信託しか買えないつみたて投資枠を先に使う方がむだがありません。

個別株や高配当株を買いたいなら、成長投資枠を使います。目的で分けると、次のようになります。

目的 使い方の例
まずは基本の積立 つみたて投資枠で、オルカンなどを毎月積み立てる
月10万円より多く積み立てたい 同じ投資信託を、成長投資枠でも積み立てる
個別株もほしい 成長投資枠で、高配当株や応援したい会社の株を買う

5. 同じ投資信託を両方の枠で買える?

買えます。たとえばオルカンを、つみたて投資枠で毎月10万円、成長投資枠でも毎月5万円、のように積み立てられます。

証券会社の画面では、枠ごとに分けて表示されることが多いです。中身は同じ投資信託なので、値動きも同じです。

6. 一生の枠1,800万円と「枠の復活」

一生の枠1,800万円は、買ったときの金額で数えます。値上がりして2,000万円になっても、枠を超えたことにはなりません。

また、売ると、その商品を買ったときの金額の分だけ、次の年に枠が戻ります。100万円で買ったものを売れば、次の年に100万円分の枠が戻ります。

ただし、1年の上限(最大360万円)は増えません。戻った枠を一度に使えるわけではない点に注意しましょう。

7. 2027年1月から:0〜17歳もつみたて投資枠が使える

金融庁によると、2027年1月から、0〜17歳の子どももNISA口座を開けるようになります。

  • 使えるのはつみたて投資枠だけです。
  • 1年の上限は60万円、一生の上限は600万円です。
  • 17歳までは、原則としてお金を引き出せません。災害などのほか、12歳からは条件つきで引き出せます。

8. 使うときの注意点

  • 損はほかの口座の利益と相殺できない:NISAで損が出ても、ふつうの口座の利益と差し引きできません。
  • 使わなかった1年の枠は持ち越せない:その年に使わなければ消えます(一生の枠は残ります)。
  • 元本は保証されない:税金がかからないだけで、値下がりすることはあります。

当サイトの分析:毎月の金額で、1,800万円の枠は何年で使い切る?

1年の投資額ごとに、一生の枠1,800万円を使い切るまでの年数を計算しました(売って枠が戻る分は考えていません)。

使い方の例 1年の額 使い切るまで
つみたて月10万円+成長 月20万円 360万円 5年
つみたて月3万円+成長で高配当株を年60万円 96万円 約18年9か月
つみたて月5万円だけ 60万円 30年
つみたて月3万円だけ 36万円 50年

月3万円の積立なら、使い切るまで50年かかります。多くの人にとっては、「枠が足りなくなる」心配より、「どの枠で何を買うか」の方が大事だとわかります。月3万円を続けた場合の増え方は積立3万円のシミュレーションで計算しています。

よくある質問

つみたて投資枠と成長投資枠は、どちらを優先すべきですか?

投資信託を積み立てるなら、つみたて投資枠が先です。成長投資枠は1,200万円までです。一生の枠1,800万円を使い切るには、つみたて投資枠を最低600万円使う必要があります。

同じ投資信託を両方の枠で買ってもいいですか?

買えます。月10万円より多く積み立てたいときは、同じ投資信託を成長投資枠でも積み立てる方法がよく使われます。

新NISAの1,800万円の枠は、売ったら戻りますか?

戻ります。買ったときの金額の分だけ、次の年に枠が戻ります。ただし1年の上限(最大360万円)は増えません。

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出典

この記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。制度の内容は記事作成時点のものです。最新の情報は金融庁や各金融機関の公式サイトでご確認ください。(免責事項)